2014年7月4日金曜日

ゴリラステップ

戦争は始まるのだろうか。
しかしこの国のエネミーとはどこの誰なんだ?北朝鮮かな。中国?はたまた中東の国か。
国際情勢に疎いオレにはよく分からない。
9.11以降分かったことは超大国アメリカには誰も敵わないってことだ。それが証明されたいま集団的自衛権を持つことの意味はそのアメリカってやんちゃな庇護者からの自立だったり、日本の後追いと侮っていた発展目覚ましい近隣国への牽制ってことが建前になるんだろうけど。抑止力ってやつね。
でもきっとそんなこと本当のところはどーでもいいんじゃないかな。結局イデオロギーよりもエコノミーでしょ。資本主義ってウルトラ合理的な世界じゃあ金を儲けたやつが勝者なんだからさ。
軍事っていうビッグマネーが動く国家的ビジネスは果たして停滞するこの国の経済を救えるのか?オレたちが国会議事堂前のデモの喧噪の中にいた頃、武器商人たちはこれからやってくる発注に備えて猛烈な勢いで働いてたわけだ。

資本主義が共産主義勢力からこの世界を勝ち取って、イスラム圏からの反抗にも圧勝したいま、平和や平等はむしろ邪魔な存在になりつつある。JUSTICEを証明するためには新たなる悪やクライシスがつねに必要だ。
彼らにとって拡大する格差は別に矛盾していないし今後も広がり続ける。富める者は富み、貧しい者はさらに貧しく、だとさ。
アメリカの富裕層のための独立自治区の誕生こそまさに資本主義が行き着くほんの一部の勝ち組に約束されたユートピアってやつなんだろう。
そんな世界にオレたちはいるわけなんだけど、それでもファックバビロンは現実的じゃないかな?

そしてオレは思うんだよ。そんなぶっ壊れた世界だからこそわれわれの音楽ができるんじゃないっかてね。整備された環境はどうも性に合わない。それを求めてるヤツの大半に才能がないわけだしさ。むしろヴォルフガングライブのように才能と財力が一致してるってめずらしいでしょ。
DIYやオルタナティブって言葉がマーケティングを円滑にするための意味しか持たなくなったいま、オレらの世代でこっちに対抗できる価値観を持った勢力なんて現れないだろうなあ。小器用だけどバランスとっちゃう薄っぺらいヤツしかいないから楽勝でしょ。
hey bitch、次は誰に媚びを売るんだ?サラリーマンバンドが今夜も営業に精を出してるステージにオレを圧倒するようなものがあるとしたらそれはMONE¥くらいしか見当たらないよ。
「ビジュアル担当 作詞の才能 ゼロ でも プロ yeah」っていうあれね。

オレたちのモッシュピットと政治は何の関係もないけど、この世界と無関係ではいられない。オレがゴリラステップを踏むとき、この世界のグラビティーに対抗してる。それはヘイターどもの白けきった目や退屈なルールだったりするわけで。

ゴリラステップはもともとflatbush zombiesのライブ映像に映ってるクラウドたちの動きをオレが真似しただけなんだけど、ライブハウスではオリジナルな動きとして認識された。
trapで生まれた動きだからサウスっぽく(?)見えるらしい。スカムパークで鳴らされてる雑多な音楽にはだいたい対応する汎用性が持ち味。
スカムパークでよく会うヤツらに「そのゴリラみたいなステップを家で練習してる」って言われたのに気を良くして、それ以降ゴリラステップって呼ぶことにした。スカムパークにはゴリラ顔の出演者が多い。
あともう一つの語源はGorilla Stepっていう長州くんが去年の年明けにウチに声をかてくれたイベントがあって、もともとはGAGAKIRISEの曲名をルーツにしてるとのこと。何度か触れてるけど高円寺のドムスタでオールナイトで行われたこのイベントはあの時期にFat FoxやS十Sをすでに呼んでいて、いまのオレにとって重要なワンナイトだったから、そんなリスペクトとRIPサービスも含めてオレは自分の動きにこの名前をつけたわけ。
しかしもしスカムパークなんてダンス名を知らないヤツが勝手に名乗ってたらオレは全面抗争ビーフを仕掛けるんでそこんとこよろしく。

そしてこのゴリラステップとモッシュがスカムパークの生んだダンスなんだよね。
USの80sハードコアのドキュメンタリー映画「アメリカンハードコア」を観たことを端に発してるスカムパークはモッシュピットを作ることが一つの目的ではあるんだけど、しかしそれはハードコアのモッシュピットのそれとは違って限りなくダンスに近い。
それはバイオレンスや緊張感よりも快楽を優先するわれわれのアティチュードのせいだろう。
そしてその深夜2時台のモッシュピットの中に真実があると信じてるヤツがオレたちのクラウドなわけだ。

そんなオルタナシティートーキョーのフロアの話をしたいなあと思った今回のword of mouthはゲストにレスザンTVの谷口さんをお招きして、池ノ上前夜社にて新旧モッシュ対談をしまっすー。マジでヤバいっしょ?DFAのジェームズマーフィーに並んでオレが最も憧れてる人です。
9月のぐるぐる回るでもレスザンTV×スカムパークで一緒にやる可能性が出てきたのでそこらへんの予習も兼ねてね。
20代の頃に遊びに行ってたHOLLYWOOD JUSTICEや若き日のTHE発信テレパシーズのことはごくごく個人的に聞こうかなあと。

WORD OF MOUTH / Gorilla Step
7月9日(水)  21時〜 @池ノ上前夜社
ゲスト:谷口順氏(レスザンTV、FOLK SHOCK FUKERS)
観覧:¥1500(1d込み)※要予約




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