2015年11月19日木曜日

Dystopia Romance:エピローグ


welcome to SCUM PARKwe are the Have a Nice Day!
まあこんなもんさマイメン。オレたちは東京のアンダーグラウンドにロマンスを取り戻した。まあまあ楽しめただろ?
なんていったってオレたちには才能とアイディアとNAITOと東京最高のモッシュピットがある。

オレはみんなとの約束を果たしただけだから別に感謝はしない。オレがみんなに”ありがとう”を言うときは万札の数を数えるとだけにかぎるのさブロー。
ちなみにその約束をしたのはdommuneのときだったか、ボロフェスのときだったか、青森だったか、XXXTCだったか、2015年5月4日だったか、2014年9月15日だったか、2013年5月31日だったか、それよりもっと前の名もなき夜だったか。記憶は非常に曖昧だ。
とにかくオレは一夜限りのドリームをみんなに見せたわけだよ。


いつもより大きなフロアでアンセムたちを鳴らすことができた。いくどとなくわれわれのライブを救ったあの曲たちをあのフロアで演奏できた。blood on the mosh pitのリリックで描いた風景をフロアで再現した。オレが愛するロックンロールをクソみたいにつまんなくしたヤツラに死ぬほど恥をかかせてやる。あいつらが絶対に思いつきもしない方法でオレたちはあいつらの言う現実とやらを突破した。Have a Nice Day!の3rdアルバムの完成さ。マジで最高だ。

だが二週間後にはオレはそれを忘れてる。そしてフロアにいたヤツは明日にはそれを忘れてるだろう。それほどまでに東京のアンダーグラウンドは刹那的なエクストリームに飽和した美しい場所だ。
しかし今回はオレもけっこう楽しませてもっらたよ。生きてる人間の姿はマジ感動的だぜ。オレの想像をはるかに越えてる。
また別のドリームで会おう。

2015年10月29日木曜日

巨大なパーティー


20151118日水曜日の夜、場所は恵比寿リキッドルームにぜひ来てほしい。
オレたちHave a Nice Day!の3rdアルバムのリリースパーティーをやるんだよ。フリーパーティーさ。ここにきたって相変わらず粋なもんだろ。



期限10日ほどを残してレコ発をフリーパーティーにするクラウドファンディングを使ったプロジェクトが目標金額100万を達成できた。応援してくれた人たち、マジでありがとう。

われわれの音楽に100万の価値があるのか、正直なところ相当なプレッシャーがあった。
自分の作る音源には揺るぎない自信があるし、抜け目なく作ったプロジェクトのつもりではあったが果たしてそれが夢物語であるのかもしれないという不安も強烈にあったよ。
こういうやり方に対して批判的な見方はいくらでもできるだろうし、失敗したときは当然のことながらグループ自体を存続できなかっただろう。
オレのやり方に未来がないって言ったやつはこの世界に対して従順なやつだ。そいつきっと世界がクソほどに退屈でも気づかないだろう。そうじゃないって言うならオレにちょっとは面白いもん見せてみろよ。ヒエラルキーに媚びたお前らのやり方が音楽そのものをどんどんつまらないものにさせてることに何で気づかないのかがオレには理解ができない。

バンド生命を終わらせるリスクを冒してでもこのリリースをしたこと、それはひとえにもっと巨大な夢をみたいと思ったからさ。われわれのいる世界はあまりにも綻びがなくそのシステムから抜け出すのが実質的にほぼ不可能だ。
オレはそれを中心に近づくにつれてより感じるようになった。それはあまりにロマンスがなくドリームを感じさせない管理された世界だ。マットリックスのようなさ。いやいや、そんな大げさなものではないんなだけどね。
アルバムタイトルのDystopia Romanceはそれを反映させたいと思ってつけたタイトルなんだ。そしてこの音源は11月18日のパーティーとともに完成するんだ。

インターネットはコネクションも金もないオレにチャンスをもたらしてる。アイディアのカケラもないつまらない連中にアタマを下げる必要もない。
ライブハウスというコミュニティーではまったく支持されなかったオレの音楽はあいつらの音楽よりずっとエクストリームな瞬間の中でタフに成長してきた。
飽きっぽくて性格の悪いオレはつねに落ち着きなく燃えている何かの内側をcreepし続けるか、それとも全部辞めて全てを忘れることしかできないだろう。利口なやつらみたく潔く割り切ったりできないんだよマイメン。
ロックンロールという恋人に熱狂的な恋をしてフロアとともに灰になりたい。ただそれだけさ。

11月18日はとにかく最高のショーにしたい。そこには”業界”が作りたいトレンドとはまるで関係のない現在の東京のアンダーグラウンドのフロアがある。それは間違いなくオレたちが作ってきたシーン、つまりディストピアにおけるロマンスそのものだ。

http://www.liquidroom.net/schedule/20151118/26346/


Have a Nice Day! / 巨大なパーティー


リリースパーティー詳細
Have a Nice Day!「Dystopia Romance」リリースパーティー
2015年11月18日(水)
open.19:30/start.20:00
@恵比寿LIQUDROOM
出演 : Have a Nice Day!、NATURE DANGER GANG
ゲスト : Limited Express( has gone? )、おやすみホログラム、Y.I.M、BOOL
DJ : D.J.APRIL
場所:恵比寿LIQUDROOM http://www.liquidroom.net/
東京都渋谷区東3-16-6 / TEL: 03.5464.0800
JR恵比寿駅西口/東京メトロ日比谷線 恵比寿駅2番出口より徒歩3分


2015年9月27日日曜日

Heaven Discharge Hells Delight







Dystopia Romance

2015年9月10日木曜日

Have a Nice Day! その華麗なるリリースとモッシュピットを生む方法







9月8日、東京アンダーグラウンドシーンをアツくたぎらせる注目のディスコパンクバンド・Have a Nice Day!(通称「ハバナイ」)が、前作から約2年ぶりとなる3rdアルバム『Dystopia Romance』をクラウドファンディングサイト・CAMPFIREでの支援金募集プロジェクトへのリターンという形で先行リリースした。




目標額である100万円を達成した場合には、11月18日(水)に東京・恵比寿LIQIDROOMにて行われるリリースパーティーの入場が無料となる。そして、購入者にはアルバム音源が収録されたデータの配布が行われ、5000円以上の支援者にはイベント当日にCDも配布される。

音源配布とイベント無料参加はもちろん、10万円の特別特典としてメンバーの唾を入れてよく振った飲料から、100万円のスマイルといったわるふざけ同様のリターンが用意されている。

今作は、一般流通は一切行われず、プロジェクトへの参加か、リリースパーティ以降のライブ会場での販売となり、「音楽の売り方」への挑戦という意味を含んだ実験的な取り組みとなっている。





引用元:http://kai-you.net/article/20759

2015年8月26日水曜日

Dystopia Romance :プロローグ






週末の夜には荒れたクラウドを押しのけステージに立ち、聖なる水でフロアーを揺らす。それが終わればボロボロの身体でクソな平日仕事をテキトーに終わらす。相方は2月から突然とんじまった。オレも指が何本かヤバい。2015年はそんな毎日だよブラザー。
そうこうしてるうちに前作のwelcome 2 SCUM PARKより2年、今年5月の時点では半ば挫折したHave a Nice Day!の3rdアルバム「Dystopia Romance」は驚くほどにあっさりと完成したのであった。
いつも思うけど才能には限りがある。何よりもあきらめが肝心だ。



ロックンロールの衰退、インターネット、ガラパゴス的に拡張するシーンとコミュニティー、void、アイドルという偶像、メイクマネー、新宿、退廃的なソウルミュージック、黄色のJB、ミラーボールとモッシュピット、FOOTWORK、巨大な夢の消失 etc。複雑なオルタナの名もなき路地を抜けた朝と夜のまどろみに位置する場所にオレたちはいる。そこはセルアウトの光が届かない熱狂に包まれた暗闇だ。
いよいよお待ちかね、トーキョーシティーアンダーグラウンド。あたたかい拍手と悪意あるヘイトで盛大に迎えておくれ。靖国通りと歌舞伎町が交錯するスクランブル交差点。そいつはキャッチのフリをして近づいてくる。オレが欲しいのは愛と欲望が渦巻くあのモッシュピットなんだよ。








リリース形式については自分なりに考えた新しいフォーマットを採用してのリリースにしてみたいと思ってて、そこにちょっとした仕掛けがある。
というかそのリリース形式がこのアルバム「Dystopia Romance」そのものでもある。なので急遽8月中に音源を作らなきゃならなかった。その準備も無事に終わりそうだ。毎度のことながら祝祭には悪魔のチカラが必要なわけだよ。

フィジカルは11月18日に販売だけどデジタルを9月アタマ頃から販売することにしたので、どっちも爆買いしてくれファッキンジャップ。

新たにsoundcloudにあげたbeyonceネタのBlood on the Mosh Pit、MJビートのdawn of the promが今回のシングル。
dawn of the promは槇原敬之とBEYONDSを参考にして書いた歌詞で、アメリカングラフィティーと28日後を足したようなUS産90年代青春ドラマみたいな歌のつもりで作ったんだけど、残念ながらそんなふうには全然聴こえないね。人がたくさん死ぬみたいなPV作りたい。
Blood on the Mosh PitはRiot Girlの続編的な曲でハバナイ版のエンパイアステイトオブマインド。着地点をあんまり決めないで勢い作ってるからメロディーパターンがかなり多い。アレンジはかなり迷ったけどシンプルにしたぶん地味になっちゃったから、派手目なセルフリミックスを作ろうかな。


客演曲はBOOLくんにポエムしてもらった"GORILLA"。
あとハバナイでは初めてのカバー曲”東京都”。
これに2曲目の"巨大なパーティー"を加えた3曲がいわばアルバムコンセプトの核になっていると思う。
ちょっとだけ補足すると”東京都”ははっきり言って原曲のフレッシュさには到底敵わないできばえだけど、どうしても収録したかった。この曲はマリリンモンローズという現在活動をしていないグループの曲だ。オレはいまでもボーカルの常木くんは歌を作り歌うことにおいてその音痴も含め天才だと思ってる。彼の率いるマリリンモンローズは2枚の傑出したミニアルバムと1枚のとても凡庸なアルバムを作ってその歩みを止めた。そしてこれはとてもシニカルなカバーだと思う。このアンセムを唄いながらも活動を続行できなかったバンドの儚くもありふれた現実にオレはめちゃくちゃ惹かれてしまうんだよ。そこには夢と現実のシビアな衝突があり、それを乗り越えるにはタフネスと強靭なアイディアが必要だ。
つーかカバーは前にバスケットケースをやったね。そーいえば。でもYIMに歌わせてるからってことで割愛。


Have a Nice Day! / Dystopia Romance

9月上旬発売予定
label:Suqreme

1.Greatest Hits
2.巨大なパーティー
3.ASSHOLE DANCEHALL
4.ナチュラルボーンタフガイ
5.BOOGIE NIGHTS
6.Blood on the Mosh Pit
7.xoxo
8.GORILLA feat.BOOL
9.dawn of prom
10.ニューワールド
11.東京都 (mmz cover)
12.CAMPFIRE
13.Dystopia Romance

( デジタルver.ボーナストラック )
14.heaven discharge hells delight (Have a Nice Day! part)